観戦日記第14章「大阪"黄"金週間」
認めたくない現実が、そこにはある。(2005/5当時)

2005年5月3日 大阪ドーム  オリックス【先発:川越】VS福岡ソフトバンク【先発:杉内】

このページは、2005年6月に作成された文章をもとに、2006年3月に一部加筆修正を行いました。
加筆修正を行った部分に関しては、白地の枠内に「後日談」という形で表示しています。

去年、バファローズ対ホークスの大阪ドーム最終戦を見てきました。
今年、バファローズ対ホークスの大阪ドーム初戦を見ることになりました。

でも去年は「大阪近鉄バファローズ福岡ダイエーホークス」、
今年は「オリックスバファローズ福岡ソフトバンクホークス」です。
悲しい現実と向き合わざるを得なくなった、球界再編の一幕の結果です。
ちなみに、私は「オリックス・バファローズ」の存在を5/3時点ではまだ認めていませんよ。
あくまで、「オリックスブルーウェーブ」と「大阪近鉄バファローズ」ですよ?

2006/3後日談

 この当時、私は、近鉄バファローズとオリックスブルーウェーブの合併に納得がいかない状態だったため、楽天イーグルスは認めながら、オリックスバファローズを認めないという、今からすれば時代遅れ的な考えをしていました。この日に球場へ行き、元・近鉄ファンが多くオリックスの応援をしていたことで、その考えも私の中で疑問符がついた状態になり、さらに仰木前監督のご逝去、清原・中村両選手の入団、神戸版ユニフォームのリニューアルを機に、「今後はオリックスバファローズも応援しよう」という気持ちに変わりました。現在の私は、もちろんソフトバンクファンでもありますが、それ以上に、「野球ファン」として、ロッテやオリックスなどの応援も新たに行っています。

そうこう言いながら、強制的に、もとあった用事を蹴飛ばされて、大阪ドームに連行される結果となりました。
去年8月26日に突然私を大阪ドームへ連行したあの人がまた連行して来ました。
そんなこんなで、いつの間にか大阪ドーム入り。また2階レフト側外野席です。

スターティングラインナップも発表されました。以下の通りです。
ソフトバンク オリックス
9 柴原 6 塩崎
7 宮地 4 水口
5 バティスタ 8
DH 松中 DH ブランボー
2 城島 9 大西
3 ズレータ 3 北川
4 カブレラ 7 下山
6 本間 5 嶋村
8 大村 2 日高
杉内 川越

ちなみに、この試合の前後、日ハム戦とソフトバンク戦の計6試合のオーダーを振り返ってみます。
4/29、日ハム 4/30、日ハム 5/1、日ハム 5/3、ソフト 5/4、ソフト 5/5、ソフト
大西8 早川7 大西9 塩崎6 村松8 村松8
村松7 平野4 早川7 水口4 早川7 平野9
DH 8 8 8 DH DH
ブランボー5 ブランボーDH ブランボーDH ブランボーDH ブランボー5 ブランボー5
北川3 北川3 北川3 大西9 阿部4 北川3
塩崎6 塩崎5 塩崎5 北川3 北川3 後藤光6
ガルシア9 ガルシア9 阿部4 下山7 ガルシア9 水口4
日高2 阿部6 後藤6 嶋村5 後藤6 早川7
平野4 日高2 的山2 日高2 的山2 的山2
JP 光原 ケビン 川越 高木 JP

…2試合以上同じ守備位置(DH含む)・同じ打順のところだけ色を変えているんですが、なんすかこれは?
これが世に言う「仰木マジック」なのか?
尚、この5/3のオリックスのオーダーを見て分かるとおり、日高以外全員右打者です。
9/14のあの立浪以外全部右打者だった落合采配並に最強です(笑)

・・・やっとマトモなピッチャーが出てきてくれました(笑)
ちなみにこの日までの杉内の防御率は何と0.97
何せ去年の2試合、グーリンと倉野でしたから!残念!


ちなみに相手は川越と、これまたマトモなピッチャーのようです。

かたや自らの不甲斐ない投球に腹をたててベンチ殴って骨折して王監督にカミナリを落とされ、
かたや近鉄打線に捕まって集中打を浴びてベンチで伊原監督にカミナリを落とされた。
去年、ベンチに縁のあった2ピッチャーの先発でゲームは始まります。

試合開始に先立ち、2005年4月25日に発生した尼崎市のJR福知山線脱線衝突事故の犠牲者への黙祷が行われました。事故以後、初めての大阪での試合だからということでした。
まもなく事故から1年が経過しようとしていますが、改めて、犠牲者の皆様のご冥福をお祈りいたします。(2006/3)



試合開始。
オリックスになってしまったため、あの独特のウグイスコールがなくなり、代わりに、これまでスカイマークスタジアム(当時のYahoo!BBスタジアム)で選手コールを担当していた人が大阪ドームにも出張でやってくるようになりました。

喋り方はこんな感じ。
「一番、Right FielderHiroshi Shibahara! No.1!」

1回表、バティスタの打席。

かきーーーーーーーん!!

なんと打率2割2分(当時)のバティスタがホームラン。

やはりオリックス相手だと好調のソフトバンク、いきなり1点を先制します。



1回裏・2回表は両チーム無得点。昼飯とトイレのために一端席を立ちます。
そしてトイレで聞こえたコール。
「4番、DHCliff Brumbaugh!

と、トイレを出てきた次の瞬間、

わあーーーっ!!!

「ブランボー選手、
今シーズン
第3号ホームランでございました」

防御率0.97の杉内はどうしちゃったのでしょう。1-1の同点。



ところで、オリックス側のライトスタンドはどんな感じなのでしょうか。
大西に特製横断幕が作られたのを記念に、カメラを向けてみました。



赤い元近鉄ユニ多いですよね?


って、何を振っとんねん応援団!!!
(注:去年からの大阪近鉄の旗。ロゴがそうでしょ?)





↑ところでこれが大阪ドーム専用のオリのユニフォーム。(モデルは加藤)
まぁ、神戸バージョンのユニやビジターのユニに比べれば、何百倍もいいデザインしてますよ。
求む、来年、神戸・ビジター問わず新ユニを採用すること。そうすればBsを認めてあげますよ。

2006/3後日談

この後、神戸バージョンのユニフォームも一新されました。大阪ドームで使われている上写真のユニフォームから、帽子の赤いラインを抜いて、さらに肩の濃紺を取り払い、肩部分も白いユニフォームを使用しています。
ビジターバージョンは相変わらずブルーウェーブ時代と変わりませんが、ホームユニフォームに関しては、これで申し分なくなりました(笑) …しかし神戸バージョンのユニフォームの方がすっきりしていて、こっちの方が好き…って感じに(汗)

ホームラン以降、両投手の投手戦となり、非常に速いペースで試合が進みます。
しかし5回の裏、試合が動きました。
大西が内野安打で出塁、さらに下山がライト前ヒットでつなぎ、日高にレフトオーバーのタイムリーツーベースを打たれ、一気に2点を勝ち越されてしまいます。

防御率0.97の男が、大分苦しい展開。このままではまた負けてしまうのか、と思われた次の6回表。

柴原がヒットで出塁。
バティスタが繋いで1塁3塁。バッターは…

「4番、DHNobuhiko Matsunaka!

かきーーーーーーーん!!


何と私が大阪ドームで松中を見ると、全試合でホームランですよ。
打った瞬間それと分かる一撃で一気に試合をひっくり返しました。

こうなるともうソフトバンクペース。
川越が降り、7回にはカブレラのヒットと大村のツーベースでさらに1点を加えると、

8回表には、
柴原がストレートのフォアボールで出塁、バティスタもフォアボールを選んで1塁2塁。
信彦がゴロで進塁打、そしてバッターは…

「5番、CatcherGeorge Makkenji! Kenji Johjima!

かきーーーーーーーん!!

高々と舞い上がった打球は、我々の待つレフト2階席の最前列へ。
私たちの席まで迫ってこようかという特大のスリーラン。




9回裏に杉内のスパイクのヒモが切れるという緊急事態もありましたが、難なく試合終了。
9回をこんなに気持ちよく終わったのは初めてです。
オリックスさん、ごちそうさまでした。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
ソフトバンク 1 0 0 0 0 3 1 3 0 8
オリックス 0 1 0 0 2 0 0 0 0 3
【負】川越→加藤→山本省→相木
【勝】杉内


【ホームラン】
バティスタ ソロ、松中スリーラン、城島スリーラン
ブランボー ソロ



近鉄からオリックスになった恩恵は1つだけあります。
それは、ヒーローインタビューが球場内にこだましてくれるということ。
去年、Y!スタ(当時)の日ハム戦で高橋信がヒーローインタビューしていた時、球場内にこだましていたので、今回もするだろうと思ったら、信彦さんの声が大阪ドームじゅうに響いてくれましたとさ。

2006/3後日談

今から考えると、ものすごい子供っぽい意地を張っていた感じがします。
現実を素直に受け入れられずに、「俺はBsを認めない!」と主張して、「アンチ・オリックス」を勝手に貫いていました。
この日も大阪ドームには、一塁側・三塁側どちらも大勢のお客さんが詰めかけ、オリックスを応援していました。また、私の友人の中にも、近鉄ファンだったのが、オリックスファンに素直に乗り換えた人が何人かいましたが、当時の私にとって、このような方々の気持ちが、恥ずかしながら、少し理解できないところがありました。

しかし、今後は同じような騒動は繰り返したくありません。そもそも、今回の球界再編騒動は、選手やファンを無視して勝手に上層部だけの判断で球団を合併を決めたこと、そして経営難に陥るまで、上層部が抜本的な対策をしなかったことが原因ではないかと私は思っています。それを踏まえ、2005年は「改革元年」と称して、楽天の新規参入・交流戦の導入など新しい試みがなされましたが、それ以外は旧態依然な感じが否めませんでした。結局地上波のテレビは巨人戦中心で、それに絡んだオフシーズンのテレビ放送も、必ずしも改善されたとは言えませんでした。

2006年は、各球団が一層の努力をして、ファンが「また野球を見に行きたい」と思うようなシーズンにしていただきたく思っています。また、当サイトも、これまで以上に野球観戦レポを多く公開して行きたいと思っていますので、併せてよろしくお願いいたします。


最後になりましたが、仰木彬さん(前オリックスバファローズ監督)のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
2006年3月 管理人 豊田元広





↑オマケ写真1  左:本間  中:タコさん大村  右:奇跡を呼び込む男・北川博敏


オマケ写真2:球場全景

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