観戦日記第12章「虎哮り、鷲羽ばたく春」
楽天と阪神、両監督の理論比較

2005年3月9日 阪神甲子園球場  阪神【先発:能見】VS東北楽天【先発:ホッジス】

この日は平日ながら、用事は朝9時30分過ぎで終了するので、その後に球場に行っても十分間に合う時間だったので、楽天とのオープン戦を見に行くことにしました。しかも、ファンクラブ会員特典として、ネット裏グリーンシートが一般の値段の半額、1500円(オープン戦は全席自由席、ネット裏は通常3000円)で行けるという事で、持ち金も少なくて済んだわけです。

普通に考えれば、平日なので仕事通いのサラリーマンは来ないし、小学生もまだ短縮授業にはなっていないはずなので、客は少ない…と思いきや、前日に西京極で行われた阪神VS横浜のオープン戦の中継をサンテレビで見たところ、意外とスタンドが埋まっていることを知り、まして注目度の高い楽天、さらに今季初の甲子園でのゲームということで、結構混むのでは、という不安が頭をよぎりました。

西大寺から急行の座席に座り、音楽聞きながら本を読んでいたところ、学園前で私の前に、あるオジサンが立ちました。本を読んでいたところ、目の前に突然黄色い影が現れ、何だと思って少し上目遣いになったところ、そのオジサンは上着の下に、ファンクラブのイエローメッシュジャージをもう着ていたのです。この時点でもう座席を争うファンがいたということには、正直驚きました。

甲子園駅前のアンスリーで昼飯などを調達し、球場到着は12時ちょい前。メインシーズンに入れば、もはや高嶺の花のグリーンシートに、たったの1500円で入れるとだけあって、ファンクラブ会員専用チケット窓口もそこそこ列ができていたわけです。しかも、中に入ると、私が普段甲子園球場内で目にするような、売店すらない狭くて薄汚いだけ(おい)の通路ではなく、しっかり大きな売店や食事を調達できる店も完備されていて、さすがグリーンシート、という思いになったわけです。席を探そうにも、既に大分埋まっているため、何とか見つけた1塁ベンチ近くの、すぐ隣が1塁内野席という場所を抑えました。これはこれで、ネクストバッターズサークルにいる阪神の選手を見るにはちょうどいいんですけどね。

↑楽天のバッティング練習中に、阪神ファンには懐かしい名前の選手が…!!!



↑この通り、選手のウォーミングアップだってカメラの光学ズームの及ぶ範囲内です。


先発投手は誰や、ということですが、既に阪神は能見が先発するということは決定事項だったのでいいんですが、楽天は誰や、と思っていました。阪神戦だけあって、川尻なのか、それともセントラルの経験があるラスや紀藤を出したりするのか…ウグイスコールを待つのみです。


そのウグイスコール。
「両軍 先発バッテリーをお知らせいたします
楽天イーグルスの ピッチャー、
ホッジス  キャッチャー、藤井」

なるほど!そういう選択肢があったか!
去年、弟が半年で阪神をクビになったホッジスが先発マウンドに上がることになったわけです。

続いて、スターティングラインナップも発表されました。以下の通りです。
東北楽天 阪神
8 関川 8 赤星
4 高須 4 藤本
9 礒部 6 鳥谷
5 ロペス 3 シーツ
DH 吉岡 5 片岡
7 鷹野 DH スペンサー
3 山下 9
2 藤井 2 浅井
6 前田 7 的場
ホッジス 能見



試合開始に先立ち、昨年ベストナインに選ばれた金本アニキが表彰式に出席。



試合開始。
1回表。マウンドに今年の新人王筆頭候補(こら)、能見篤史が上がります。


高須がヒットで出塁しますが、続く礒部をPゴロゲッツーに打ち取り、3人で攻撃終了。


1回ウラ、マウンドに2003年ヤクルト開幕投手、ケビン・ホッジスが上がります。


先頭の赤星はロペスのファンブルに助けられ出塁。
難なく盗塁で2塁を陥れ、さらに藤本の進塁打で3塁へ。
さらに続く鳥谷もフォアボールで出塁し、1死1・3塁といきなり先制のチャンス、そして続くバッターは、
この前日までの間に.750という脅威の打率を残したシーツ先生。

…しかし、あろうことか、ショートゴロダブルプレイ


2回表、先頭バッターは、かつて広島に同じ名前がいたルイス・ロペス。



先ほどのエラーを帳消しにするかの如く、
レフトに弾丸ライナーをぶち込みました。


この回、1点を先制されてしまいます。

しかしそのウラ。先頭バッターはモミ岡片岡篤史。



かきーーーーーーーん!!
レフトスタンドに飛んだ豪快な一発で、再び試合を振り出しに戻します。
さらにこの後、林・浅井の連続ヒットで1点を加え、一挙に逆転しました。


この後、しばらく大きな動きはありませんでした。
特筆すべきといえば、5回から下柳が登板したということくらいでしょうか。



試合が動いたのは6ウラでした。
先頭の藤本がライトオーバーのツーベースで出塁すると、鳥谷が倒れた後、シーツの打席中に三盗に成功、
シーツは倒れますが途中出場の関本のタイムリーでさらに1点を加えます。

7ウラの攻撃前に、およそ半年ぶりとなるジェット風船を空高く飛ばしたあとの攻撃。
マウンド上のピッチャーは徳元。
先頭の林はサードゴロに倒れますが、続く浅井が左中間を破るツーベース。
ピッチャーの暴投もあって浅井は三塁に進み、赤星のタイムリーでまた1点を加えます。
続く藤本は倒れ、これでスリーアウトですが、このときも赤星は盗塁を成功させ、1試合で2盗塁を達成。


8回ウラの攻撃もまた凄いものがありました。
先頭の鳥谷はレフト方向へのファウルフライに倒れますが、これまた途中出場の藤原がポテンヒットで出塁。
さらに関本が1・2塁間を破るヒットで繋ぎます。次の打席はスペンサーですが…


「6番 スペンサーに代わりまして 町田
バッターは 町田 背番号、50」



♪夢のアーチを 空高く 町田のパワーで どこまでも(広島時代の応援歌)

昨年引退した代打の神様・八木裕の穴埋めとして期待される町田康嗣郎。
それにしても最近の阪神は、元・広島の選手が多いのは気のせいなのでしょうか?



ショートのやや深いところに打球が飛びました。ショートは2塁に送球しますが間に合わず満塁の大チャンス。


続く打席は途中から守備に入った上坂。
ストレートのフォアボールで押し出し、さらに1点追加。

今日、ものすごく当たっている浅井が次の打席です。
当たりはよかったのですが、サードライナー、しかも飛び出したランナーも刺されゲッツー。


残すは9回表を残すのみ。
もちろんオープン戦なので、9回の1イニングは誰かに任せるわけです。

私の予想は、今季復活にかける吉野だったのですが…

「タイガース、選手の交代をお知らせいたします
ピッチャー、江草に代わりまして、
久保田…」


これで私は久保田の投球を4回見たことになります。
去年の、中継ぎとして登板した2試合については、ほぼ完璧に抑えていました。
さぁ、このピッチャーは、今年はどうなるのでしょうか。まずは今日のこの1イニングをチェックしましょう。

高須…ショートゴロ
飯田…空振り三振
山ア…三塁線を破るヒット。しかし2塁を陥れようとして失敗、刺されて試合終了。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 R
東北楽天 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1
阪神 0 2 0 0 0 1 1 1 X 5
【勝】能見→下柳→江草→久保田
【負】ホッジス→吉田→徳元→福盛

【ホームラン】
片岡ソロ   ロペス ソロ


監督・コーチらの出迎えが終わったあとのベンチ周辺。
ヒーローインタビューが無く、いきなり六甲颪ってのも、ちょっと妙な感じがしましたが、まぁいいでしょう。
この試合だけで今季を占うことは到底不可能です。
まだ今岡や桧山、金本といった主力級選手は揃っておらず、林や的場といった若手勢力が中心だったわけです。
しかしこれらの選手には、十分のびしろが感じられた試合であったことは間違いないのではないでしょうか。
また、4回1失点の能見についても、同じことが言えるでしょう。
このロペスのホームランを洗礼弾と感じ、一層精進してください。

そして、楽天イーグルスの選手の皆さん、田尾監督に貧打を嘆かれることの無いよう、今後も頑張って下さい。
2005年が、プロ野球の歴史に新たな1ページを刻む1年になりますように…

※2005年オープン戦観戦レポは、3月13日に甲子園球場で行われる阪神-巨人戦に続きます。

後日談:この試合のラスト、山アは2塁で刺されました。レフト・的場の好返球があったからなのですが、この直後、的場は「また」怪我をしてしまいファーム落ちしてしまったそうです。なぜかこの的場選手には、もはや怪我がつきもののようになってしまいました。私としても、今季の活躍を期待していただけに残念でなりません。どうか一日も早く全快し、1軍に戻ってくることができるようお祈りいたします。


オマケ写真  左:試合開始前にひょうきんなポーズを見せるトラッキー  右:関川エーコ

戻る